| S ign(サイン/外苑前店)」は白いひさしテントと赤い扉が印象的なカフェだ。オープン3年目を迎える今では、東京・外苑前交差点のシンボル的存在ともいえる。プロデュースした、オーナーの中村貞裕さんは、現代のカフェブームでは知られる人。仕事場をテーマにした「OFFICE」や目黒のリノベーションホテル「CLASKA」の「the lobby」など、いわゆる「カフェマニア」が通う店を作ってきた。話題を呼ぶ理由は、現代のニーズに合わせた斬新なコンセプトにある。 |
 | | 打ち合わせやパソコンを開いている人の姿が多く見られる店内。携帯電話の充電もできるなど、情報化社会に対応したカフェだ。 | 地 下鉄の出口付近にあるSignのコンセプトは「待ち合わせを快適なものにするために」。待っている時間が楽しくなるような設備が店内には整えられている。ひとりで過ごす時間が充実する空間である。たとえば無線LANの配備。ノート型パソコンを持ち込めばインターネットに自由にアクセスできる。パソコンに向かっているお客の姿は多く、みな「誰かを待っている」というよりも「仕事や趣味に没頭している」といった雰囲気だ。 |
 | | 女性誌、男性誌、児童書など、幅広いジャンルの雑誌が揃う(写真上)。「bonjour 'e'」のコーナー(写真中)では、ヘッドフォンをあてて、スタンディングでコーヒーなどを楽しむ。地下のギャラリースペース(写真下)の展示内容は定期的に入れ替わる。 | フ ァッション誌、情報誌、サブカル誌など、雑誌も豊富に置かれている。アイ・ポッドを聞きながらページをめくる人の姿は、現代のカフェを象徴しているかのよう。また、音楽に興味がある人は、入り口左のスペースに落ち着こう。壁には45枚のCDがディスプレイされており、備え付けのヘッドフォンで自由に聴くことができる。これは、代官山の人気レコードショップ「bonjour records(ボンジュールレコード)」とのコラボレーション。CDを購入することもできるショップ・イン・ショップ「bonjour 'e'」だ。さらに、地下にはギャラリーが併設されて、アートの展示も行っている。音楽、ファッション、アートと、自分の興味に合わせて、店内を移動しよう。 |
 | | キャラメルの香ばしさがコーヒーの味わいを引き立てる「エスプレッソブラウン」。コーヒー類にはココナッツ、フランボワーズなどの9種揃うシロップ(+50円)や、アマレットなど4種のリキュール(+300円)を追加して、フレーバーをアレンジすることが可能だ。 | ド リンクメニューは、コーヒー、ソフトドリンク、各種アルコールと揃う。コーヒーのバリエーションは8種。「エスプレッソブラウン」(700円)は、カプチーノの表面をキャラメリゼ(砂糖をかけてから、バーナーなどで炙り焦がす)したオリジナルの1杯だ。カリッとした表面と、クリーミィなフォームドミルクとのコントラストが絶妙である。また、中国茶も4種類ある。キンモクセイのお茶、「桂花茶」(600円)の甘くフルーティーな香りは、ほっと心を落ち着かせてくれるだろう。 |
| カ ウンターのショーケースにはスイーツが並ぶ。プリン、タルト、ケーキ、ブリュレなどがあるが、それぞれの内容は週替わり。壁に掛けられた黒板に書かれているので見てみよう。この週は「チーズブリュレ」(500円)があった。注文を受けてからキャラメリゼするので、店内には甘くこうばしい香りが立ち込める。出来立てならではのパリッとした表面を、スプーンでコツコツと砕くと、とろりとした中身が現われる。キャラメルの苦味が特徴の大人のデザートだ。また、カレーやフォーなど、食事メニューが随時用意されているのもうれしい。 |
 | | できたての「チーズブリュレ」は、口にするとまったりとろけ、チーズの香りとキャラメルのビターな味わいが広がる。毎週違った味のブリュレが登場するのを心待ちにしているお客も多いようだ。 | |
 | | 待ち合わせの相手が遅くても、ここでならイライラすることなく時間を有効活用できるだろう。雨宿りも楽しくなりそうだ。 | 白 を基調とした店内は、雨の日でも明るい雰囲気。30ほどの席はいつもいっぱいで、おしゃべりに興じる人、パソコンをする人、音楽に耳を傾ける人など、おのおのが充実した時間を過ごしている。Signは、ひとりの時間を楽しませてくれる、現代スタイルのカフェである。 |
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