じゃがいもの発祥は、紀元500年頃の南米チチカカ湖周辺と推測されている。ペルー、チリ、メキシコと伝わり、インカ帝国では重要なエネルギー源となった。やがて、ペルーやメキシコを支配したスペイン人によってヨーロッパにも伝わり、ドイツでは冷害による飢饉を救った。イングランドに小麦を渡していたアイルランドも同様で、じゃがいもは小麦が食べられないアイルランドの人々の主食となった。1845年にアメリカから来たウイルスの影響でじゃがいもが凶作になったとき、飢えに苦しんだアイルランド人はこぞって海外に渡る。160万人のアイルランド移民の中には、ケネディ大統領の祖父もいたので、じゃがいもがケネディ家をアメリカに移住させたとも言える。主食にする国は、ドイツのほか、ポーランドやロシアなどがあり、フランスでは「pomme de terre(大地のりんご)」と名づけられるほど、その高い栄養価が評価されている。ビタミンC、B1、B6、食物繊維が豊富で、ミネラル、カリウム、鉄も含まれている。じゃがいもは、でんぷんを中心とした炭水化物だが、カロリーは他に比べて約半分。でんぷんにより、油を使って調理してもビタミンCが壊れないという特徴がある。ところで日本へは、1601年にオランダ船によってジャカルタから持ち込まれた。馬に付ける鈴に似ていたので馬鈴薯(ばれいしょ)と呼ばれた。