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B食倶楽部 食べてきました!今週のピックアップB食店/vol.22
刻んだゆで卵が、小さな春を演出「シェ・ミカワ(東京・赤坂)」
落ち着いた雰囲気ながら、敷居は高くない優良店だ。
界各国のレストランが見つかる東京・赤坂。中でも活気のある「みすじ通り」には、ベルギー料理店「シェ・ミカワ」がある。広々とした店内は、レンガの壁や磨きこまれたフローリングなど、ダークブラウンでまとめられていて落ち着いた印象だ。出される料理や酒は本場の味で、ベルギー大使館員も常連というほどである。
ールの国」として名高いベルギーは、国民1人当たりのビール消費量が世界一。種類も豊富で、600以上あると言われているベルギービールの中からシェ・ミカワでは選りすぐりの21種を揃えている。「ヒューガルデン・ホワイトビール」(735円)といったベルギーを代表的するものから、バナナで香り付けされた甘い「シャポー・バナナ」(750円)のような個性的なものまで、ラインナップはバラエティ豊かである。すべて、ビール会社が用意した専用のグラスで飲むことができる。
シメイ・レッド シャポー・バナナ レフ ブロンド
左からトラピストビール「シメイ・レッド」(750円)、「シャポー・バナナ」(750円)、香り高い厳選モルトを使った「レフ  ブロンド」(945円)
の旨いところにはおいしいつまみがあるものだ。シェ・ミカワの料理は、どれもビールとの相性は抜群。例えば「ゴボウのバターソテー」(630円)は、ヨーロッパ産の西洋ゴボウを使用し、日本のゴボウよりも柔らかく食べやすいのが特徴だ。滋味あふれるゴボウの香りが、爽やかなベルギーホワイトビールによく合っている。また、首都ブリュッセルの郷土料理である「ストンプ」(525円)は、ベルギー風の温かいポテトサラダ。カリカリにトーストしたバゲットにマスタードをたっぷり塗り、その上に乗せて食べる。手づかみでかぶりつけば、国の枠を超えてほっとさせられるだろう。
ゴボウのバターソテー ストンプ
「ゴボウのバターソテー」。白ワインでのばした京みそをディップして食べる。 「ストンプ」はメインディッシュに添えられることも多いそうだ。
ムール貝のエスカルゴ風チーズ入り
専用のシルバープレートで登場する「ムール貝のエスカルゴ風チーズ入り」。身が小ぶりの場合、ひとつの貝殻に2つの貝(身)を入れているのが嬉しい。
ェ・ミカワのスペシャリテはムール貝料理だ。白ワイン蒸し、グラタン風など5種類がメニューには並ぶ。「ムール貝のエスカルゴ風チーズ入り」(1470円)はガーリックバターとチーズでムール貝をオーブン焼きしたというもの。プリッとしたムールの食感とチーズの香ばしさが魅力だ。忘れてならないのは貝殻に残ったスープで、ガーリック、バジル、ムールの凝縮された旨みを、パンに染み込ませて味わうことだ。
ころで、9月~3月にかけてベルギーは毎日のように冷たい霧雨に覆われる。北緯47~51度に位置することもあって、冬場は日照時間がかなり短くなるのだ。そんな冬が終わって、大地が緩やかに明るさをとり戻す春、ベルギーの多くの食卓にはホワイトアスパラガスが登場する。冬の終わりを告げるホワイトアスパラガスは、ベルギーの人々にとって待ちわびた春の使者のようだ。シェ・ミカワでは「ホワイトアスパラガスのフランダース風」(1050円)が出されている。ボイルしたフレッシュホワイトアスパラガスに、バターソースと刻んだゆで卵がかけられ、彩りも華やか。噛んだときのしゃきっとした歯ざわりがなんとも軽快だ。これは素材の良さに加え、熱の入り具合も最適だからであろう。ほおばればみずみずしい旨みがあふれ、自然の甘みには驚くばかりだ。これが冬を越えた野菜の生命力だと感じる。シェ・ミカワのホワイトアスパラガス料理には、春の悦びが満ちあふれているのだ。
ホワイトアスパラガスのフランダース風
春の訪れを告げる「ホワイトアスパラガスのフランダース風」。
シェ・ミカワ
シェ・ミカワ
TEL. 03-3583-5212
東京都港区赤坂3-13-4
赤坂三河家ビル2F
営業: 11時30分~13時30分(平日のみ)、17時30分~23時(21時30分LO)
定休日:日・祝(パーティーの予約があれば営業)
http://www.chez-mikawa.co.jp/

 
ベルギービール
ベルギーには、日本のようなピルスナービールから、ワインのように長期(数年)熟成させたものまで、さまざまなビールがある。フルーツのような酸味が特長の「ホワイト・ビール」、軽い赤ワインのような「レッド・ビール」、熟成された褐色の「ブラウン・ビール」など、その色も多様である。また、醸造の歴史によっても分類され、今でも修道院が作っているものは「トラピスト・ビール」、修道院の醸造法を受け継ぎ、修道院名をライセンスにより使用しているのを「アビィ・ビール」という。ゆっくりと飲むタイプが多く、ワインのようにグラスの形状がビールの味に大きく作用するのも特徴だ。よって、ビール会社はブランドごとに、オリジナルのグラスを用意している。ヨーロッパのバーやカフェでは、ビール名の入った専用グラスでサーブされる。

 

覆面編集部コメント
グラス
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銘柄ごとに異なったグラスが用意されるのもベルギービールの特徴。醸造所のこだわりが感じられます。
 
ダム ブロンシュ
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デザートにはベルギー名物「ダム ブロンシュ」(630円)をどうぞ。バニラアイスクリームにホットチョコレートソースがかかっています。
ワイン
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フランス、イタリア、ニューワールド…ワインの品揃えもビールに負けていません。