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B食倶楽部 食べてきました!今週のピックアップB食店/vol.15
ワインが欲しくなる、こだわりのデミグラスソース
「せきぐち亭(東京・代々木公園)」
ショップカード
せきぐち亭のショップカード(一部)
ェフ、関口康史さんのお店「せきぐち亭」のカードには、“a ma maniere(わたしの流儀で)”と小さく書かれている。関口シェフが日本人の舌に合わせて作る料理は、ナイフとフォークでいただくフレンチではなく、スプーンやお箸でパクパクと食べられる「ポークかつれつ」「ハヤシライス」「カニクリームコロッケ」などの洋風な日本食だ。濃厚なデミグラスソースを使った洋食を求めて、地元のみならず遠方からも訪れるひとが多い。
頂好
大勢で会食を楽しむ人、一人でワインと
オムライスを食べる人。さまざまな人が
せきぐち亭には集まってくる。
田急線・代々木八幡駅と、千代田線・代々木公園駅が顔を合わせる富ヶ谷1丁目。駅前の商店街から伸びる暗い路地に、せきぐち亭の明かりが見える。レースのカーテン越しに見える店内は、楽しそうに食事をする人の姿でいつもいっぱいだ。1間ちょっとという間口だが、手前にテーブル席を、奥に厨房を囲むようにカウンター席を設けて25名以上が入れるようになっている。店の中は、深いソースの香りが漂っている。
気のメニューは、牛肉をデミグラスソースで煮込んだ「ビーフシチュー」(ライスまたはパン付き/2310円)。白い平皿にきれいに盛り付けられた牛肉の脇に、色鮮やかな野菜が添えられている。煮込まれた肉は、フォークで触ればホロホロと崩れていくが、口に入れればしっかりとした歯ごたえが残されているのがわかる。噛み締めるごとに甘酸っぱいデミグラスソースの味が出てくる、ゆっくりと味わいたい一皿だ。洋食屋でこの値段は高い、と思う人もいるかもしれない。しかし、米沢牛を一晩赤ワインに漬け込み、デミグラスソースはトマト、赤ワイン、フォン(だし)などを1週間煮込んだというこだわりようだ。少し硬めに炊いたライスに、ソースの濃い味わいがよくマッチする。
地鶏の自家製くんせい
ビーフシチュー
ムライス」(1575円)もファンの多い定番メニューの1つだ。お茶碗3杯ほどのご飯を使用したオムライスは、デミグラスソースで炒めたと思われる茶色いライスが卵に包まれている。たっぷりの牛スジが入っていて食べ応えは十分だ。そのほか、ひき肉と野菜の旨味が溶け合った「煮込みハンバーグ」(1680円)、「ハヤシライス」(1680円)、「ハンバーグステーキ」(1260円)などで、デミグラスソースを味わうことができる。このソースは、濃い味わいで主張が強いのも特徴だ。お酒の飲める人は、ぜひ赤ワインと一緒に堪能してもらいたい。パクパクと洋食をほお張り、赤ワインをゴクゴクと飲む豪快な食べ方も、この店にはぴったりである。
オムライス 煮込みハンバーグ
オムライス 煮込みハンバーグ
ワイン
「ボルドー シャトー・
コンブレイ2002」(1890円)
白3種類ずつ揃ったワインは、ボトル1575円からと手頃な価格設定。1890円のボルドーワインは、フランス国内のコンクールで銅賞を受賞したミディアムボディで、しっかりした味の肉料理でも十分に楽しめる。また、この店ではシェフおすすめの単品料理をワインで味わうという手もある。前菜、スープ、魚料理など10種類以上の日替わりメニューがある。今の季節なら、グラタン(1260円〜)やカキフライ(1260円)なども登場。毎朝、築地で選ぶという魚は、刺身、ポワレ、フライなどで楽しむことができる。
定番メニューでおススメは「アサリのオーブン焼き・エスカルゴバター風味」(1260円)だ。アサリに染み込んだバターソースは、ガーリックがとても効いたパンチのあるもの。残ったソースをパンに付ければ、ワインがどんどんすすむ。最後に手作りデザート(420円〜)とコーヒーをオーダーすれば、たっぷり食事を楽しんだという満足感がやってくるだろう。
アサリのオーブン焼き・エスカルゴバター風味 デザートいろいろ
アサリのオーブン焼き・
エスカルゴバター風味
アップルパイ→カスタードプリン→
バナナクリーム入りティラミス→コーヒー
関口さん
カウンター越しに関口シェフが見える。
インとアラカルトを注文してビストロのように楽しむか、ボリュウムたっぷりの洋食で我が家のキッチンのようにリラックスするか、せきぐち亭では迷うところである。何度も訪れていろいろな楽しみ方をしたい店だ。メディアで報道されてその名を知られているが、カウンター越しに見える関口シェフは気さくな方。店を後にするときはドアまで見送って、深々とお辞儀をしてくれる。富ヶ谷の人たちとっては毎日の食堂であり、ちょっと遠くから足を運んだ人にはおいしい思い出を作ってくれる洋食屋である。
せきぐちてい
せきぐちてい
TEL. 03-3465‐8373
東京都渋谷区富ヶ谷1‐52‐1
営業: 11時30分〜14時30分/18時〜21時30分LO
定休日:日

 
洋食メニュー
洋食とは、「欧米の料理を日本人向きに整えた料理」(広辞苑)。思い浮かべるものの1つに、明治時代に煉瓦亭(東京・銀座)が考案したといわれているオムライスがある。オムレツの具に、ご飯を使ってみたことがきっかけだったらしい。ハヤシライスも、煉瓦亭の従業員たちが、ハッシュドビーフをかつ丼のようにどんぶり飯に乗せて食べたのが始まりだとか。料理名は、ハッシュドビーフ&ライスがなまってハヤシライスになった。ところで、ハッシュ(英語)とは、“調理した肉と野菜を細かく切って煮たもの”という意味。牛肉、たまねぎ、デミグラスソースから作られる。
オムライス同様に日本で生まれた料理にメンチカツがある。英語のmince(肉や野菜を細かく刻む=ミンチ)か語源で、ミンチをカツレツにしたものがメンチカツだ。カツレツ(英語)は子羊肉の切り身のことで、薄い羊肉を平たく焼く料理だが、豚肉を使用すればとんかつになる。とんかつは当然日本語。

 

覆面編集部コメント
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日替わりで前菜が5種類用意されています。こちらは3種盛り(レンコンのツナソース和え、いろいろ野菜のトマト煮、菜の花のマスタード醤油和え/1050円)
 
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真鯛、白髪ねぎ、イタリアンパセリ、パプリカなどを使った「築地からの旬のお刺身せきぐち亭風・彩り野菜添え」(1575円)。
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「田舎風ポテトサラダ」(525円)は、お茶碗一杯分ぐらいの量がありました。
 
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フランスのビストロ風にテーブルチェックです。
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こんな置物が、きさくな洋食屋を演出しています。