 | 手作りの石窯にピッツアを入れる青木さん。 足元には薪が積まれている。 | ナ ポリ湾に浮かぶイスキア島でピッツアの修業をしたという青木さんの店「tappost(タッポスト)」は、本格的なナポリピッツアを味わうことができるピッツェリアだ。温泉の出る美しいイスキア島から帰国して、生まれ育った東京・練馬区に店を構えた青木さん。タッポストでは薪で火をおこした石窯を使って、ナポリ時代と同じようにピッツアを焼いている。 |
 | マルゲリータ (トマトソース、モッツァレラチーズ、パルミジャーノチーズ、バジリコ/1600円) | 使 用する小麦粉は、精度「00(ゼロゼロ)番」というナポリピッツアには欠かせない高精製のもの。小麦粉の香りが強く、ふっくらと焼きあがるのが特徴だ。窯から出されたピッツアは縁が5cmほどに膨らみ、テーブルに置かれると「うわぁ」という声がお客の間で上がる。マルゲリータ(1600円)は、“トマトソースの入った器にモッツアレラとバジルが浮かんでいる”といったふう。そんな縁が均等に膨らんだ、惚れ惚れするような直径30cmのピッツアがタッポストのピッツアだ。 |
 | ビアンカ・ネーヴェ (モッツァレラチーズ、 ルッコラ、生ハム、スライスパルミジャーノチーズ/2000円) | こ の00番粉のもうひとつの特徴にモッチリとした食感がある。中央部分は薄くしっとりとしているが、コシがとても強く噛みごたえも十分。モチモチとした食感を楽しんでいるあいだに、口の中には小麦粉の甘さが広がってくる。生地の味わいが深いので、ソースの乗っていない縁の部分もオリーブオイルを付けてつい楽しんでしまう。 |
 | シチリアーナ (トマトソース、ニンニク、アンチョビ、オリーブ、ケッパー、バジリコ/1600円) | メ ニューに並ぶピッツアは全部で11種類。マルゲリータがベースになっているものは、アンチョビを乗せた「ロマーナ」(1700円)、チョリソと唐辛子を使った辛い「フォルテ」(1800円)、水牛のモッツアレラやフレッシュトマトとなど素材にこだわった「ピッツア・ドック」(2000円)などがある。生クリームベースの白いピッツアの中では、「ビアンカ・ネーヴェ」(2000円)が迫力のある1枚だ。山のように盛られたルッコラの緑色と生ハムのピンク色が美しく、味はさっぱりとしている。また、トマトソースににんにく、アンチョビ、オリーブ、ケッパー、バジリコの「シチリアーナ」(1600円)など、チーズを使わないものもある。そして、包み焼きの「リビエノ」(2000円)も味わいたい。リコッタとモッツアレラをふんだんに使い、包みを破れば中からチーズがとろりと出てくる半円形のピッツアだ。 |
 | リビエノ (トマトソース、リコッタチーズ、 モッツァレラチーズ、ハム、 パルミジャーノチーズ、バジリコ/2000円) | 思 う存分ピッツアを食べたのなら、最後は自家製ジェラート(520円)を楽しもう。たっぷりと盛られたジェラートは甘すぎず重すぎず、口の中をさっぱりとしてくれる。 ワインは3000円前後を中心に赤白6種類ある。ハウスワインとして扱っている「ボルタバッロ」(ボトル2000円)は酸味のバランスもよく、いろいろなピッツアと一緒に楽しむことができた。また、グラッパ(650円)が5種類揃っているのは、イタリア料理ファンにはうれしいところかもしれない。マスカット、樽熟、バローロの絞りかすなど、好みに合わせて選ぶことができる。食べすぎて苦しくなってしまったら、グラッパの力を借りて消化させようではないか。 |
 | マリナーラ (トマトソース、ニンニク、オレガノ、バジリコ/1300円) | 14 種類の前菜と数種類のパスタ以外はピッツア(とフォカッチャ)というピッツェリア・タッポスト。本当はピッツアだけでやりたかったけど、場所柄さまざまな人に楽しんでもらいたいから、と青木さんは話していた。イタリアの小物が置かれた店内は、石窯の炎の演出でやわらかな空気が流れている。ワインでピッツアだけを楽しんでいる常連客も多い本格ピッツェリアである。 |
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