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B食倶楽部 食べてきました!今週のピックアップB食店/vol.09
おふくろの味 握りたてのおにぎりを出すB食店/おにぎりで締められる、あったか居酒屋「天城(東京・大塚)」
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煌々と光る看板が天城の目印。
板には大きく「おにぎり・お茶漬け」と書かれているが、「天城(あまぎ)」は酒も肴も充実した居酒屋だ。東京・山の手線北部、大塚駅前の繁華街にある。椅子4つが並ぶカウンターと4人がけのテーブル1つがある店内を、年配の女性2人と(やはり年配の)男性が切り盛りするという、こぢんまりとした店だ。
板わさ
厚揚げ
お新香
上から「板わさ」「厚揚」「お新香」
にぎり」「お茶漬け」「味噌汁」と、壁に貼られたメニューは食事から始まるが、たいていのお客は席に着くとまず酒を注文。理由はシンプルなつまみにあるようだ。たとえば人気の「板わさ」(400円)。ツンと鼻に抜けるわさび漬けがたっぷりと添えられていて、懐かしい味がする。パリッとまわりを焼いた「厚揚」(400円)は、1丁半の大きさがある豪快な1品だ。「お新香」(300円)はしっかりとぬかに漬いているだけに、なすのプリプリ感やきゅうりのシャキッとした歯ごたえに驚いてしまうだろう。そんな素朴で懐かしい、そして丁寧につくられたつまみが定番メニューには並んでいる。
さんまの開き
銀たら
ししゃも
上から「さんまの開き」
「銀たらの西京焼き」「ししゃも」
かれてはいないが焼き魚もある。尋ねたところ、この日はあじの開き、さんまの開き、銀たらの西京焼き、ししゃもだった。さんま、銀たら、ししゃもを注文。さんまは身がちょっと細いものの、脂がたっぷりと乗っていて熱燗がすすむ味わい。銀たらは箸をいれるとホロホロと身がはがれ、絶妙な火の入れ具合に感心してしまう焼き具合だ。香ばしく焼かれたししゃもは、卵がいっぱいつまった子持ちである。そんな目の前で焼きあがった魚が、おかみさんの手からカウンター越しにひょいと出される光景は、家庭の食卓を思い出させる。
の肴でついつい酒を堪能したくなるが、腹八分目のところでおにぎり(180円~)を注文するのが天城流といえよう。梅干、たらこ、さけといった定番から、山ごぼう、葉トウガラシ、納豆など16種類の握り飯が揃う。
メニュー
壁に貼られたメニュー以外にも料理はある。
「今日は何がある?」と尋ねれば返事が返ってくる。
かみさんの手で握られた三角形のおにぎりは海苔が巻かれ、かご(ざる)に乗って出てくる。ちょっとしめった海苔にかぶりつけば、どこか懐かしさが蘇る。具の種類に、塩辛、こんぶ、奈良漬といったものもある。その昔、お腹が空いたときに有り合わせの物でつくってもらったおにぎりは、そういった具材だったような気がする。
おにぎり
一枚目から、「たら子」「納豆」「しその実」「塩辛」のおにぎり。
さな店内で、隣の人と肩をすり合わせながら酒とおにぎりが楽しめる天城。満席時にお客がやってくると、客の誰かが「じゃあ、お勘定を」と立ち上がる風景があたたかい店でもある。そんな天城で、機械製のおにぎりを忘れて、手で握ったあたたかい握り飯を堪能してはどうだろう。
天城
天城
営業:17~翌2時
定休日:土日祝

 
おにぎりの歴史
杉谷チャノバタケ(石川県鹿西町)で発見された、弥生時代のおにぎりが最古のおにぎりと言われている。その後、平安時代には屯食(とんじき)と呼ばれ、おにぎりは招待客の従者にふるまわれたり、兵士や畑仕事をする農民の携帯食として存在した。鳥の卵の形に似ていることから、「鳥の子」とも呼ばれていた。当時は煮たり蒸したりした玄米を、焼いたり干したりして携帯していたが、やがてもち米になり、鎌倉時代末期にはうるち米が食べられるようになった。
国内初の駅弁はおにぎりで、1885年(明治18年)に東北線・宇都宮駅で発売された。黒ごまをまぶした梅おにぎり2つとたくあんを、竹の葉に包んで販売した。現在、おにぎりはコンビニエンスストアを中心に広く売られている。セブンーイレブンのおにぎりの売り上げは年間10億個以上で、国民1人当たり年8個以上買っていることになる。また、コンビニにおにぎりが本格的に登場したのは1978年ごろのことだ。
覆面編集部コメント
お酒
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熱燗のおちょこは大きめ。ぐいぐいお酒がすすみます。
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この日のお通しは、竹の子とこんにゃくの煮物でした。
店内の様子
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結局、焼き魚の値段などは不明のまま。でも、紹介したお料理とおにぎり、そして熱燗8合を食して6800円のお会計でした。