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B食倶楽部 食べてきました!今週のピックアップB食店/vol.05
いづもそば
入口に掲げられている看板。
ちょっと見落としそうになるが、
建物の正面左側にある。
の信州、西の出雲」ともいわれる出雲そばは、関東でみかける信州そばとはずいぶん異なる。大きな特徴の1つは、小分けに盛られた麺に、つゆを上からかけて食べるという食べ方。割り子と呼ばれる器が重ねられていて、「割り子そば」と呼ばれている。それを東京で味わえるのが「出雲蕎麦本家」だ。
神田神保町の再開発の関係で、何メートルか引越しをした出雲蕎麦本家。1階の奥にはガラス張りの部屋が設けられ、そばを打つ職人の姿が目を楽しませてくれる。2階は1階同様にテーブル席のみだが、その間隔はゆったりとしているので食事を堪能できる雰囲気だ。といっても、そば屋の閉店時間は早いのでご注意を。夜に出かけるのなら、アテで日本酒をあおって、そばで締めるという楽しみ方がおすすめだ。
ばみそ」(600円)「そば豆腐」(600円)「そばの実なめこ」など、そばを使った一品料理は、しっかりしたと味付けと歯ごたえで日本酒がすすむ。めずらしいものでは「そばいなり」(2個800円)という、油揚げの袋の中にギッシリとそばが詰まったものがある。さっぱりとしたそばと味のしみた油揚げが一体となり、一度食べたら忘れられない味とインパクトを与えてくれる。
そばいなり
「そばいなり」の油揚げは、甘辛く煮付けてある。
「あぶりめのは」と「いわしのごま漬け」
上「あぶりめのは」、下「いわしのごま漬け」
かめをパリパリに炙った「あぶりめのは」(600円)は少しゴソゴソした食感(「めのは」は出雲弁でワカメのこと)。対照的に柔らかくて口の中で溶けそうなのは「いわしのごま漬け」(500円)だ。上品に盛られた料理を肴に、日本酒もどんどん進みそうだ。以前は「久保田」「八海山」などの地酒も扱っていたが、新潟県中越地震の関係で減ってしまった。それでも、「八千矛」(1合700円)や「李白」(1合700円)といった島根県の地酒がメニューには並んでいるので味わってはいかがだろう。
いづもそば
割り子は、つゆを上からかけて一段ずついただく。
残ったつゆは次の段に移していき、最後は右側の湯のみへ。
そば湯でをそそいで、ゆっくりと味わう。
ろ酔い気分になったところで、出雲そばを注文。一人前は割り子3段(1200円)だが、1段(杯)400円で追加できる。中には、5段、6段と食べている男性の姿もある。添えられた、ねぎ、削り節、海苔、もみじおろし、うずらの卵を好きに組み合わせてそばに乗せる。上からつゆをかけて食べるのだが、卵は最後の1段まで取っておくことをおススメする。うずらの卵の味はとても濃く、最初の1杯に入れてしまうと、次の段もその次も卵の味が伴走してしまうからだ。
雲そばは田舎そばのように色が黒い。これは、そばの甘皮も一緒に挽いた「挽きぐるみ」というそば粉を使用しているため。挽きぐるみは少しザラザラした食感があるが、そばの香りはより強い。そんな、さらしな粉よりもインパクトの強い色と味わいをもっているのが、出雲そばのもうひとつの特徴である。
いづもそば
TEL. 03-3291-3005
東京都千代田区神田神保町1-31
営業: 11時30分~20時20分LO(土~18時30分LO)
定休日:日・祝

 
地鶏の基準
本来、ヒノキの白木で作られた折り箱で、中に仕切りを設け、ふたを被せて使っていた。破子や破籠(わりご)と呼ばれていたが、器の中をいくつかに割ることから割り子と呼ばれるようになったという。鎌倉時代に「弁当」という言葉が登場する以前は、「破子」が弁当箱を意味していた。出雲そばは、松江藩7代目藩主、松平治郷が江戸で覚えたそばを食べたくて、信州からとりよせたそばの種を出雲で栽培させたことが起源。茶道にも精通していた治郷は、そばを破子にいれ、重ねて野点に持って行った。それが割り子そばの始まりといわれている。
 
年越しそば情報
出雲蕎麦本家は、12月31日まで営業(すこし早めに閉店の予定)。出前はやっていないが、乾麺(400円)、生そば、茹でそばの持ち帰りができる。生そばと茹でそばは、割り子6杯分で2000円。
覆面編集部コメント
串
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そば打ちの風景は、比較的いつでも見られます。外国人にとっては、舌にも目にも楽しい店。
おつまみあれこれ
i09
そば屋らしいアテ。左から「わさび葉のしょう油漬け」「そば豆腐」「そば味噌」