 | 入口に掲げられている看板。 ちょっと見落としそうになるが、 建物の正面左側にある。 | 東 の信州、西の出雲」ともいわれる出雲そばは、関東でみかける信州そばとはずいぶん異なる。大きな特徴の1つは、小分けに盛られた麺に、つゆを上からかけて食べるという食べ方。割り子と呼ばれる器が重ねられていて、「割り子そば」と呼ばれている。それを東京で味わえるのが「出雲蕎麦本家」だ。 神田神保町の再開発の関係で、何メートルか引越しをした出雲蕎麦本家。1階の奥にはガラス張りの部屋が設けられ、そばを打つ職人の姿が目を楽しませてくれる。2階は1階同様にテーブル席のみだが、その間隔はゆったりとしているので食事を堪能できる雰囲気だ。といっても、そば屋の閉店時間は早いのでご注意を。夜に出かけるのなら、アテで日本酒をあおって、そばで締めるという楽しみ方がおすすめだ。 |
| そ ばみそ」(600円)「そば豆腐」(600円)「そばの実なめこ」など、そばを使った一品料理は、しっかりしたと味付けと歯ごたえで日本酒がすすむ。めずらしいものでは「そばいなり」(2個800円)という、油揚げの袋の中にギッシリとそばが詰まったものがある。さっぱりとしたそばと味のしみた油揚げが一体となり、一度食べたら忘れられない味とインパクトを与えてくれる。 |
 | | 「そばいなり」の油揚げは、甘辛く煮付けてある。 | |
 | | 上「あぶりめのは」、下「いわしのごま漬け」 | わ かめをパリパリに炙った「あぶりめのは」(600円)は少しゴソゴソした食感(「めのは」は出雲弁でワカメのこと)。対照的に柔らかくて口の中で溶けそうなのは「いわしのごま漬け」(500円)だ。上品に盛られた料理を肴に、日本酒もどんどん進みそうだ。以前は「久保田」「八海山」などの地酒も扱っていたが、新潟県中越地震の関係で減ってしまった。それでも、「八千矛」(1合700円)や「李白」(1合700円)といった島根県の地酒がメニューには並んでいるので味わってはいかがだろう。 |
 | 割り子は、つゆを上からかけて一段ずついただく。 残ったつゆは次の段に移していき、最後は右側の湯のみへ。 そば湯でをそそいで、ゆっくりと味わう。 | ほ ろ酔い気分になったところで、出雲そばを注文。一人前は割り子3段(1200円)だが、1段(杯)400円で追加できる。中には、5段、6段と食べている男性の姿もある。添えられた、ねぎ、削り節、海苔、もみじおろし、うずらの卵を好きに組み合わせてそばに乗せる。上からつゆをかけて食べるのだが、卵は最後の1段まで取っておくことをおススメする。うずらの卵の味はとても濃く、最初の1杯に入れてしまうと、次の段もその次も卵の味が伴走してしまうからだ。 |
| 出 雲そばは田舎そばのように色が黒い。これは、そばの甘皮も一緒に挽いた「挽きぐるみ」というそば粉を使用しているため。挽きぐるみは少しザラザラした食感があるが、そばの香りはより強い。そんな、さらしな粉よりもインパクトの強い色と味わいをもっているのが、出雲そばのもうひとつの特徴である。 |
 | | | | TEL. 03-3291-3005 | | 東京都千代田区神田神保町1-31 | | 営業: | 11時30分~20時20分LO(土~18時30分LO) | | | 定休日:日・祝 | | | |
 |
| |