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B食倶楽部 食べてきました!今週のピックアップB食店/vol.02
ボージョレー・ヌーボーを楽しめるB食店/小粋に、ワインをスタンディングで「Buchi(東京・渋谷)」
uchi(ブチ)は、ソムリエの資格を持つ女将の岩倉久恵さんが始めたワインバー。東京・渋谷の神泉交差点の一角にあり、2004年9月のオープン以来、にぎわっている店内風景が通りからよく見える。人気の理由は、スタンディング形式という気軽さと、お酒に合う料理にある。
COD
お金をカウンターの上に置いて、小粋に飲もう。
つのカウンターと数個の小さなテーブルから成る店内に椅子はない。オールスタンディングで、カウンターに肘を着きながらお酒を楽しむのがブチスタイルだ。COD(キャッシュ・オン・デリバリー)が基本で、お酒や料理が出されると「600円いただきます」と言われる具合だ。カウンターの上にまとめてお金を置いているグループの場合、注文の品を出すたびに、スタッフはそこからお金を取っていく。 残り少なくなったら、みんなが胸ポケットをごそごそと探ってお金を追加している光景は、見ていて楽しい。「へー。ヨーロッパのバーみたいな店が東京にもあるんだね」とは、今日始めて訪れたというお客さんの台詞だ。
ワインと酒
日替わりワインのひとつ、
イタリアのトラミネール。
チはワインが充実している。岩倉さんの専門はイタリアだそうだが、フランス、カリフォルニア、ニュージーランドなど、彼女がおいしいと思ったワインが手ごろな価格で提供されている。グラスで楽しめる日替わりワインがおすすめ。赤、白、それぞれ6〜7種類と充実していて、価格も600円が中心だ。ワインの名前が分からなければ、「フルーティな赤がいい」とか、「さっき頼んだ料理に合わせたい」など、ソムリエ(女将)に気軽に相談して選んでもらおう。また、スプマンテ(スパークリングワイン)やグラッパ、カルバドスなど、アペリティフ(食前酒)とディジェスティフ(食後酒)もあるので、ワイン好きはあっという間にこの店で数時間を過ごしてしまうだろう。そのほか、ビール(ハートランド400円など)、カクテル(500円中心)、日本酒(600円中心)、焼酎(500円)もある。とくに焼酎は70種類以上揃い、水割りは1週間寝かすというこだわりを見せている。
理は、「プロシュート・サンダニエーレ」(800円)「レバー(自家製スモーク)」(600円)「日替わりパスタ」(800円〜)などのイタリアンのほか、「酒盗のピザ」(600円)、「豆腐のみそ漬け」(300円)など、幅広く酒の肴を取り揃えている。また、半熟卵を乗せた「こくこくカレー」(800円)、「玉とろぶっかけうどん」(800円)など腹ごしらえもきちんとできる。味付けはどれもしっかりとしていて、どんどんお酒が進みそうだ。
かき
生ガキ(1個300円)は、中にカキのピューレが隠されている。
両サイドに添えられているのはアサリのジュレ。
22
時過ぎになると、どんどん人が集まってくるブチ。女将との挨拶の交わし方をみていると、みんな常連さんのように思えるが、一度訪れると誰でも彼女と友達になれるだろう。もし、スタンディング・バーがいっぱいなら、地下へ降りてみよう。
店内
店内は、うなぎの寝床のように細長い。
奥が厨房になっている。
「坐房(ざぼう)」という30席の洒落た居酒屋になっている。メニューはブチとは異なり、食事がメインになっているが、お酒は同様に充実している。ブチとは、広島弁で「とても」という意味。ブチおいしい! と言われたい。店名にはそんな女将の想いがこもっている。
Buchi
Buchi ブチ
TEL. 03-5728-2085
東京都渋谷区神泉町9-7 1F
営業: 11時30分〜14時,
17時〜翌3時
(土日は夜のみ)
定休日:なし
ボージョレー・ヌーボー2004情報
ピエール・アンドレー
ブチでは「ピエール・アンドレー」のボージョレー・ヌーボーを提供する。グラス1杯600円、ボトル3500円。「健全でよく熟したぶどうとなり、糖度が過去12年間の平均を上まわった」と(フランス食品振興会より)発表された今年のヌーボー。去年とくらべてどんな違いが感じられるか。そんな話題で盛り上がりながら楽しみたい。
COLUMN
ボージョレー・ヌーボーは、“ボージョレー地区のワインの新(←ヌーボー)酒”という意味。ボージョレー地区はフランス・ブルゴーニュ地方の南端にあり、パリの2倍の面積だ。なぜ、ボージョレー・ヌーボーが騒がれるかというと、その年に造られたフランスワインの中で、一番最初に飲むことができるから。フランスのワインは政府(農務省)によって厳しく条件(法律)を定められていて、秋にぶどうを収穫してできたワインは、12月15日まで出荷してはいけないと決められている。それをボージョレー・ヌーボーでは1ヶ月早く飲めるので、「今年のワインの出来を語ろう!」「今年も無事ワインを造れてよかった」というお祭り感覚で楽しむ。パリでも、11月の第3木曜日は夜中までレストランやブラッスリーがオープン。午前0時を待っていっせいに楽しんでいる。また、家庭でもヌーボーのボトルがテーブルに登場すると、「もうヌーボーが出んだなぁ」と日本の食卓に「初物」が出たときのような会話が交わされる。
覆面編集部コメント

おかみ
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女将の岩倉さん。店を出るとき、おもてまで見送ってくれる。
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日替わりのグラスワインは手書きで案内。
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