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2011年6月29日(水曜日)
[ 00:49 ] [ 災害支援 ]
   
7月10日、「料理ボランティアの会」で、東日本大震災支援活動へとつなげるためのチャリティー食事会の第3回目を開催します。
詳細、お申込みフォームはこちらとなります。

●チャリティ・シーフードナイト 〜魚を食べて、被災地応援〜
●日時 7月10日(日) 17:00〜19:30
●会場 ホテルオークラ 平安の間 東京都港区虎ノ門2-10-4 
●内容
 ・7つのホテルのコース仕立ての料理、デザート、麺屋武蔵のラーメンを召し上がっていただきます。
 ホテルオークラ東京    アミューズ2品+サラダ
 帝国ホテル東京      温製前菜
 ロイヤルパークホテル   冷製前菜
 ホテルニューオータニ東京 スープ
 ホテルエドモント     スープ
 プリンスホテル      メイン魚料理
 インターコンチネンタルホテル東京ベイ メイン魚料理
 パティシエチームの合作  デザート ※3品をお選びいただきます

 ラーメン アラ出汁ラーメン(検討中) 

その他、人気レストランのパスタや寿司など別料金でいただけます。
また、山本益博さんが自ら握る「おむすび」も登場予定です。
風評被害に悩むエリアの食材応援もしており、美味しい野菜料理やサラダも準備されます。

【参加パティシエ(50音順)】※このうち8名の方がお菓子を提供
 マンダリンオリエンンタル東京:五十嵐宏氏
 メトロポリタンエドモント:石田日出夫氏
 パティシエ イナムラショウゾウ:稲村省三氏
 ビスキュイ:駒水純一郎氏
 グランドプリンスホテル:内藤 武志氏
 ホテルニューオータニ:中島眞介氏
 ホテルオークラ東京:畑知与司氏
 帝国ホテル大阪:藤澤利喜冶氏
 パティスリー タダシヤナギ:柳正司氏
 オークウッド:横田秀夫氏

●募集人数:400名着席ビュッフェ形式
●会費:7,000円 (5,000円が会費、2,000円が義援金)
  *事前振込制となります。

この会では、各ジャンルの料理人やパティシエが集まり被災地を訪問、美味しい料理を提供して元気を出してもらうという活動を続けています。
2004年の新潟中越沖地震発生を受け、2005年2月に越後川口、4月に長岡、2007年に能登輪島、2008年に柏崎を訪れました。
詳しい活動実績はウェブサイトで紹介されています。

今回の東日本大震災では、被災地の被害規模は広範囲で甚大です。
そのため、「料理ボランティアの会」では、各地の組織と調整しながら、めどとして秋以降に現地訪問を開始すべく準備しています。
開始以後は複数個所、繰り返しの実施を可能とする体制構築も検討中だそうです。
活動には食材、食器、輸送、スタッフ移動など各段階で様々な経費が掛かるため、このような会で東京の皆様と一緒に活動費を作っていく主旨となります。
また、風評被害に苦しむ農家を応援するため、東北・北関東の食材も積極的に使われます。

チャリティ会は以降も開催の予定で、次回は8月21日(日)です。

写真は、5月15日の第1回チャリティー会参加メンバーの皆さんです。
茨城・栃木の農家の皆さんもお越しくださいました。
第1回:5月15日は帝国ホテルで開催。
「カレーで元気になろう!」というテーマで、

・東京都内5軒のホテルの5種類のカレー
・茨木&栃木野菜のサラダ
・ホテル・菓子店、5名のパティシエが共同で作る「スペシャルコラボショートケーキ」
などが提供されました。

帝国ホテル:望月シェフ
ニューオータニ:中島シェフ
メトロポリタンエドモント:石田シェフ
パティシエイナムラショウゾウ:稲村シェフ
パティスリータダシヤナギ:柳シェフ
らによるコラボショートケーキは、
風評被害を受けていた北関東エリアの
とちおとめを使ったもの。

この時期、正直、苺は既に終わりがけで、
酸味が強く、あまりいい状態ではありませんでした。

でも、香りが足りない分、苺のシロップを
生地に打つなど、パティシエの方々の
知恵と工夫で、驚くほど美味しいものが
できあがりました。
第2回:6月23日はホテルメトロポリタン池袋で開催。
「チャリティ・ローストナイト」というテーマで、

 ・牛、豚、鶏、ほろほろ鳥、羊の5種の肉を、都内ホテルの料理人が焼いて持ち込み、お客様の前でカット提供
 ・風評被害に悩む茨城県などの野菜を使った料理やサラダ
 ・参加パティシエの競作による茨城メロンのヴェリーヌ
などが提供されました。

メトロポリタンエドモント:石田日出夫氏
パティシエイナムラショウゾウ:稲村省三氏、
ビスキュイ:駒水純一郎氏
ホテルメトロポリタン:迫 広志氏、
グランドプリンスホテル:内藤 武志氏
ホテルニューオータニ:中島眞介氏
帝国ホテル:望月完次郎氏
パティスリータダシヤナギ:柳正司氏
オークウッド:横田秀夫氏
の各店シェフ、及びヴァンドゥーズ、スタッフの方々がご参加。

9店舗によるメロンのヴェリーヌが勢ぞろいしました。
稲村省三シェフは、エスプーマを持ち込まれ、
メロンの泡、メロンのグラニテ、
ポルト酒のゼリーをのせたメロンのデザートを、
お客様の目の前で仕上げられました。

普段、なかなか見られないパティシエの技に、
お客様も注目!

完熟の茨城産メロンは、とても甘く、
美味しいとあちこちで評判でした。
6月23日に参加された、パティスリーチームの皆さん。

この日、山本益博さんがオークションに出された、
イチロー選手の直筆サイン入りボールが、
25万円という金額で落札されました。

そのおかげで、スチームコンベクションオーブンが買える、ということ。
今後、パティシエの皆さんが被災地の小学校を訪れ、
子供達のためのプリン教室などを計画しているそうです。

私の周囲にも、様々な形で復興の支援をしている
料理人の方、パティシエの方、
サービスなどレストラン関係者の方が
多数いらっしゃいます。
色々な考えがあり、色々なやり方があります。

支援は息長く、できることから始めて、
続けていくこと、忘れないことが大切だと思います。

美味しいものと、それを召し上がっていただいた
笑顔とを、少しでも早く、できるだけ多くの
被災地の皆さんに届けられたらと思います。
2011年4月11日(月曜日)
[ 00:02 ] [ 災害支援 ]
   
少し前から、観光庁制作のサイト「Visit Japan 台湾版」で、
台湾から訪れる観光客の方のための
日本の 「食」案内ページ制作の
お手伝いをさせていただいていました。

私はスイーツ担当でしたが、他に
お寿司やラーメン、焼肉のページなどもあり、
それぞれ、ブロガーとしても活躍する
その道の専門家の方が監修されています。
あと「温泉」や「桜」などもあります。

テキストはアップして、もう間もなく、
サイトが完成しようとしていたその時に、
今回の東日本大震災が起きました。

制作も一時中断され、公開の
タイミングがはかられていたのですが、
先日ようやく、こちらのURLで公式オープンとなりました。
http://visit-japan.jp/

トップページから一番右のボタン
「日本會更好玩」Enjoy JAPAN
→ 「完全保存版 日本通的 特集」の中にある「甜點」へ
スイーツ特集のページがこちらです。
私が担当したのは、以下の部分です。
・「分門別類甜點圖鑑」
 定番洋菓子(定番の洋菓子)、商品専賣系(専門店のスイーツ)の各アイテム説明。
・「易懂!甜點進化論」で5点にまとめた日本のスイーツの最近の傾向
・「饕客才知的 全國甜點專賣店列表」で全国のおすすめスイーツ店紹介

ご紹介したい各地のお店は多々ありましたが、
メジャーな観光地としてどうしても入れたいエリア、
店舗数のバランスなどがあり、ごく限られた範囲でしか
ご紹介できませんでしたが・・。

自分は、中国史専攻だった手前、
このくらいの日常語レベルだと、一応読めますが、
さすがに日→中文訳は厳しいので、
日本語でテキストを起こし、翻訳は
専門の方が担当してくださっています。
台湾語なので繁体字版ですね。

公開後、取材にご協力いただき、
ご紹介させていただいた各店には
一番にご報告させていただきました。

その中には、早速、お店のホームページから、
リンクしてご紹介くださったお店もおありで・・。
とても嬉しかったです。
今回の災害から、日本が復興していくには、
5年、10年、20年・・少し時間がかかると思います。

海外の方から見て、誤解が多少なりとあったとしても、
日本は本当に大丈夫?と不安に思われるのは、
現時点では、やむを得ないことだと思います。

でも、こちらからちゃんと伝えること、発信を重ねて、
日本を訪れても大丈夫と安心してもらい、
また訪れたいと思ってもらえるような
魅力ある国にしたい、と思います。

台湾の方がこちらのサイトをご覧になり、
日本に興味をお持ちになってくださること、
いつか実際に訪れてくださった際に、
役に立ってくれることを願います。

それによって、日本の経済活性化に
少しでもつながれば嬉しいです。
2011年4月5日(火曜日)
[ 17:38 ] [ 災害支援 ]
   
被災地にお菓子を送ることは必要とされているか?
また、実際にどのような手段を取ればよいのか?

それを自分なりに調べている時に、現地に食糧等の物資を届けている活動団体の1つとして、「セカンドハーベスト・ジャパン」(2hj)のことを教えていただきました。

「セカンドハーベスト・ジャパン」の東北地方震災支援状況報告のブログ
ツイッターアカウント(@2ndharvestjapan)でも、支援状況報告を行っていらっしゃいます。

お菓子を送付して被災地に届けていただけるかどうか問い合わせると、賞味期限や個数の目安など送る際の留意点、現地に向かうトラックの出発日程など、具体的に教えてくださいました。

被災地に支援物資を送りたい、という方は多数いらっしゃると思いますが、そのためにはノウハウもルールもあります。
現地の状況をリアルタイムで把握しているエキスパート主導で、適確に、本当に必要としている所に、必要としている物を届けられれば、と思います。

「セカンドハーベスト・ジャパン」では、今回の震災を受けて、数か所に「2hj災害対策室」を設置し、現地支援品の流通を作っています。
当初は仙台からスタートし、現在の物資輸送拠点は、宮城県/仙台市・石巻市・登米市 福島県/いわき市・新地町 岩手県/大船渡市などに増えているそうです。

また、現地で必要とされる食品、及び生活用品情報を収集し、ホームページ上で発信しています。
食品関連企業やその他企業、また全国から届く様々な支援品を預かり、緊急車両許可を得た4t貨物車(常温車、冷凍冷蔵車)2台を、現地へ日々ピストン運行をしています。
それらの物資は、現地の2hj災害対策室を通じて、支援が行き届いていない地域へ、現地福祉団体の協力のもと届けられているそうです。
私も、現場の状況を少しでも知りたいと思い、「単発で仕分けの手伝いに伺ってもいいですか」と尋ねると、ぜひ来てほしいということ。
限られた日数ではありましたが、3月下旬の2日間、物資仕分け作業に参加させていただきました。

全国から届く支援物資の仕分け作業が、土日も含めた毎日行われていました。
今後については、4月10日の週頃より、宅急便の受付と仕分け作業は、日曜日はお休みにする方向で、募集は月〜土となるそうです。
状況は常に変わっていますので、事前にお問い合わせください。

元々、ボランティアに登録している方々もいらして、その日によって人数の多寡があるので、参加希望の方は、事前に問い合わせてほしいということです。

私がお手伝いをさせていただいた2日目、3月25日に現地に向けて出発したトラックは、食品、炊き出し用品、衛生用品、毛布などを乗せ、宮城県登米市に向かいました。
東北地方への配送は、これが16便目ということでした。

仕分けの活動場所といっても、線路のガード下の、いわば外に近い場所。
辛うじて、雨除けのテントを張れるようになったということですが、一日作業していれば、かなり冷え込む状況。
それでも被災地の寒さに比べれば・・と思わずにいられませんでした。

実際に仕分けをしてみて、こういう点に留意して送ってもらえると助かる、といういくつかのポイントがわかりました。

実際の仕分け方法は、その団体によってやり方があると思います。
まずはその団体がホームページなどに掲げている、物資を送る際の諸注意を読み、守ってください。
特に、食料品については賞味期限の指定などがあるので、ご注意ください。
多くの場合、最低1ヶ月以上。より長い賞味期限を指定する団体もあります。

こちらでは、ざっと以下のような流れで仕分けをしました。
1.食品、生活用品、衛生用品、衣類、炊き出し用品といった大項目で分類スペースを区切っておく。
2.それにしたがって箱ごと、或いは中身の一部を各スペース内に置く。
3.さらに「水・お茶/米/レトルト食品・・」といった小項目で箱詰めしていく。
4.箱が一杯になったらガムテープで閉じる。
5.上蓋とサイドとに、中身がわかるように記載した紙を貼る。

<支援物資を寄付する際の留意点について>
●伝票と箱の外側両方に、中身がわかるように大きく記載する。
何も書いていないと、検討がつかないため、荷降ろししてすぐに移動できず、そこでスペースや時間を取られるのです。
荷物到着時にチェックするため、伝票にも書いてほしいのですが、伝票は保管書類として、その場で剥がしており、分類時には無い状態でした。
そのため、箱自体にもマジック等で大きく中身を書いておいていただけると助かります。
「食糧」「衛生用品」「下着」「毛布」「米」「水」「ベビーフード」など、わかりやすく。

●中身は、物理的に仕分けしておく。
箱の中身は、ビニール袋に入れるなどして、物理的に分けてあると助かります。
中身の一覧表を同梱していただけるのはありがたいのですが、実際に分かれていないと、仕分けの手間は、実はあまり変わりません。
ただし、あまりしっかりとぐるぐる巻きにしないで、簡単に開ける、ほどける程度に。
不透明な袋などに入れる場合、外側に中身を書いておいていただけると助かります。

●少量の場合、個数は省略OK。大量の場合は記載する。
何が何個、と細かい内訳を書いてある紙を同梱してくれているのは、もちろんありがたいのですが、少量の場合、他から送られてきた品物とまとめて一緒にしてしまうので、正直、数はあまり重要ではありませんでした。
100個以上といったまとまった量の場合、数がわかると役立つ可能性が高いと思います。

●食品の賞味期限は確認しておく。
食品・飲料は、賞味期限を確認します。支援物資としては4月末以降のものに絞りました。
発送時に確認しておいてほしいのはもちろんなのですが、いずれにしても再確認はします。
賞味期限の記載位置がわかりづらいこともあるので、「賞味期限OK、最短5/20」といった具合に大きくメモを書いておいてもらえると、一度確認済みなこともわかって助かると思いました。

●薬類の使用期限も確認しておく。
意外な盲点が、薬類の使用期限。切れていないか確認してお送りください。

●衣類は、男性用、女性用、子供用を分ける。
特に下着類については、最低でもこの3つのカテゴリー分けが必要です。

これ以外に、細かいことですが、
・食糧は、例えば、羊羹のように、音を立てずに食べられるものは喜ばれる。
 スナックなど、食べる時に音や匂いの出るものだと、周囲に気を使うことがある。 

といったこともあげられます。

そうそう、手作りのふりかけとか佃煮・・といったものも送られてきていました。
その気持ちはとても温かく嬉しい。
きっと、おにぎりばかりでは栄養が偏るから、手軽に摂れる蛋白源を!といった思いを込めてくださったのでしょう。
ただ、手作りの食品の寄付については、食品衛生上、一般の方からはご遠慮いただいているということです。
きちんと営業販売許可を得たお店からのものであれば、焼き菓子や、常温で日持ちが長いものについては、現在のところは受け付けていらっしゃるということです。

全国からかなりの量の支援物資が届いている。
それはとても心強いことです。
でも、それを仕分けする人手の方が不足しているなというのが率直な感想でした。
それを被災地の現地で配布する手も不足していると感じます。
避難所ではなく屋内退避の方もいらして、物資を受け取りに行けない状況の方もいる。
1軒ずつ訪問するといったことまで、なかなか手が廻らないのではないかと思います。

せっかく届いた支援物資を滞らせないためにも、まだまだ手が必要です。
私も、できることがあれば、引き続き動いていきたいと思います。

なお、写真は、ル・コルドンブルー代官山校の菓子講座教授でいらっしゃる豊長雄二氏。
3月下旬の仕分け作業、「学校がお休みで時間があるので」と、連日参加してくださっていました。
「体力はあるから力仕事で貢献できたら・・」
とおっしゃっていたとおり、さすがパティシエ!という力仕事ぶりでした。

パティシエの皆様も、それぞれ、できることを精一杯してくださっています。
2011年3月28日(月曜日)
[ 02:18 ] [ 災害支援 ]
   
パティシエの方から「被災地にお菓子を送ることは必要とされているのか?」
という質問を、いくつかいただいていました。

人により、様々な考え方があります。
「今はまだ、生活必需品の方が最優先。時期尚早なので様子を見る。」
「送っても受け入れ態勢ができておらず、右往左往して、結局、必要としているところに届かないなら意味がない。」
「でも、ちゃんと届けられて、本当に必要とされているなら送りたい。」
「今送るのは、自己満足に過ぎない偽善だ。」
諸々・・・。

私自身、現地の声を直接聞いている訳ではなく、送るならどういう方法があるのかについても把握できていなかった。

被災された方の状況や気持ちは、きっと、どんなに想像しても理解できない。想像を絶していると思っています。
だから、実際に確かめずに、私達が勝手にこうだろう、と決めつけてはいけないと思い、自分でも調べながら並行してツイッターでも問いかけたところ、複数の回答をいただきました。
それぞれ、調べるうえでとても参考になりました。

その中で、仙台を拠点としていらして、被災地に出向いて物資を届けている方とのご縁もつながりました。
ちょうど、被災した小学校の卒業式の日に現地に行くので、子供達のためにお菓子があったら・・というお声をいただきました。
3月23日着、というタイミングであれば、届けられる。
それを、お菓子が必要とされているなら送った方がいいのでは・・とおっしゃっていたパティシエの方に伝えたら、翌日午前中に200個のマドレーヌを新たに作って、送ってくださいました。

被災地宛ての宅配便は、とりあえず佐川が受付開始しており、センター止めで現地で受け取る方がいる場合、送ることができました。
送っていただいたその日には、ヤマトも再開していました。
3月21日発送。佐川で2日かかるといわれたということで、まさにぴったり、ぎりぎりセーフでした。

そして到着日。不意に電話が。
センターにものすごい数の荷物が届いていて、見つからない!と。
盲点でした。伝票番号を伝えておけばコンピュータ入力して探せたのですが。
思えば初歩的なことですが、こういうことも、やってみるまでわからなかったのです。

その日はお店が定休日だったのですが、そのパティシエ氏の携帯に、緊急連絡しました。
でもやっぱり、伝票はお店にあって、今すぐはわからない、と。
仕方ない。そのためにわざわざお店に行ってもらう訳にもいかない・・。
箱もイマイチ特徴なく、果たして見つかるか心配でしたが、明朝でいいので伝票番号メールでくださいとお願いして電話を切りました。

でも結局、そのパティシエ氏は、それからすぐにお店に出向いてくださって、受け取り手の方に直接連絡してくださったのです。
おかげで、無事に受け取っていただくことができました。

受け取った方から、箱を開けた瞬間に力強いメッセージに思わず号泣、という写真付きツイートが。
200個並んだマドレーヌの上に、ひらっと一枚、無愛想におかれた白い紙に、
「皆様、頑張ってください。少しですが、少しでも明るい気持ちになってもらえたらうれしいです 店主」
と。私も泣けた。

その翌日、現地に届けてくださった方から、ツイッターを通じてご報告をいただきました。
抜粋引用してご紹介させていただきます。

石巻湊小学校前に無事にみなさまからの支援物資をお届けしました!
本当に被害が甚大な湊小学校に物資をお渡し出来、とても喜ばれました!
ご協力頂いた皆様、ありがとうございました!
自衛隊の皆さんも一生懸命働いて下さってました。
隣の体育館でやっと数日前から温かい炊き出しが配給されるようになったそうです。
水も引き大分片付けられていましたが、まだ建物の中も泥が沢山な状態でした。。
避難所の大変な状況の中で、皆さん我慢しながら助けあって、生活されていましたので美味しそうなマドレーヌを沢山持って行った時、かなり喜ばれました!
子供も大人も、忘れられない想い出の味になると思います!


瓦礫の散乱する小学校校舎前の写真に、胸が痛んだ。
この内容を、すぐにパティシエ氏にも伝えました。
その返信。

「又お菓子を運べる時は連絡下さい。また送ります。」

・・・いや、その分は買わせてください。と、思わずケータイ画面に向かってつぶやいた。

色々な考え方や思いがあって、何が正解かとは言えない。
でも、この方達が動いてくださったこと、その結果、現地の方達が喜んでくださったことに、深く感謝しています。本当にありがとうございました。
そんな、せっかくの思いが無駄にならないよう、ちゃんと届くよう、私は私にできる限りのことをするつもりです。

お菓子を被災地に送ろうとするならば、様々な条件を考慮して、慎重に行う必要があります。
多くの団体で受け付けている支援用食糧の賞味期限は最低1ヶ月以上がラインだと思いますが、工業製品ではなく、町場のお菓子屋さんで作っている焼き菓子などの多くは、賞味期限は2週間、といったものが多いはず。
また、配る先によっては、中途半端な数だと、避難所の方々皆さんに公平に配れないため、かえって困る、といったこともあり得ます。
被災地入りして、状況をよく把握している活動機関やボランティアの方を通じてしっかりヒアリングし、タイミングも合わせる必要があります。

ちょうど並行して、全国から届く支援物資を被災地に届けるために、まず仕分け作業が行われていて、その人手も不足していることを知りました。
食に関わる情報を伝えることを仕事にしている自分は、寄付された食糧がどうやって被災地に届くのか、少しでも近づいて見聞きしなくてはならないと思いました。

ということで、セカンドハーベストジャパンでの物資仕分け手伝いを通じて感じたことも、早々にまとめます。
2011年3月26日(土曜日)
[ 16:27 ] [ 災害支援 ]
   
今回の震災に際し、日頃、スイーツのジャーナリストとして情報をお伝えしている人間として、自分に何ができるかを考え、友人達と協力して動いています。

ツイッターのハッシュタグ頁はこちら
#charitysweets

売上の一部を震災支援資金に募金する「チャリティースイーツ」の販売を始めるお店が出てきている。
ぜひ紹介して広く知らせたいね、とスイーツ番長達と話をして、ツイッターを通じて呼びかけをしました。
知り合いのパティシエさん達にも、もしそういうことをしていたら教えてくださいとご連絡しました。
ありがたいことに多くの情報が集まり、複数の情報ポータルサイトで記事として集約して取り上げていただきました。
皆さん、どうもありがとうございます!

オールアバウトスイーツガイド「東日本大震災チャリティースイーツ」
Time Out Tokyo 広がる支援、スイーツチャリティー
スイーツ部@ニフティ「東北地方太平洋沖地震チャリティースイーツ情報」

『Tokyo Walker』4月5日発売号は「がんばろう!日本!」特集。
経済を盛り上げながら生活者が楽しみを持ってチャリティに参加できる取り組みを紹介したいということで、食べて買って元気になる→チャリティになる #charitysweets についても紹介していただくことになりました。
チャリティーの歩合や募金先、やり方などの条件はなく、各店お任せ。
あくまで、やっていたらお知らせするので、情報をお寄せください、というものです。

こういうことは、誰かに言われてすることではなく、自分ができることをするものだと思うので・・。
お店によって様々な事情があります。
計画停電の影響を受けていたり、材料調達が思うようにいかない、というお店もある。
こうしてくださいとやり方を決めると、やりづらいことも出てると思うので・・。

色々なパティシエの方から、それぞれの考えを聞いたり、垣間見たりしています。
何か支援したいという気持ちは同じ。
どういう形でそれを表現するかは、やはりそれぞれお考えがある。
少しでも、それを実現できればと思っています。

1つ目の写真は「パティスリーISOZAKI」の「さくら」
2つ目の写真は「プレジール」の「エクレール ショコラ フレーズ」
3つ目の写真は「グーテ・ド・ママン」の「スマイルセット(7種類の焼き菓子入り)」。通販可能。
もう1つの渋皮栗マロンパイセットは既に完売!

他にもチャリティースイーツまだまだあります!
首都圏のみならず、各地のお菓子屋さんの間で、だんだんと活動が広がっています。
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