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2010年2月22日(月曜日)
[ 12:01 ] [ 四国スイーツ ]
   
2月20日、昨年から関わらせていただいた
愛媛県生まれの苺、「あまおとめ」コンフィチュールの
お披露目会を無事開催することができました。

参加してくださった皆様、関係者の皆様に、
改めて深く御礼申し上げます。

このコンフィチュールを作っているのは、
愛媛県内有数の苺の生産地として知られる
西予市宇和町の「東宇和農業協同組合 農産加工部会」
のメンバーの女性陣チームです。

原材料として使っている「あまおとめ」は、
愛媛県が2006年に開発した新品種の苺。
大粒で甘く、、まるで乙女を思わせる
淡い紅色と香りのよさが特長です。

そんな「あまおとめ」の魅力を多くの方に伝えたいと、
このコンフィチュール開発の試行錯誤が始まりました。
昨年後半より、愛媛県ご出身のパティシエとして
ご活躍中の和泉 光一シェフにレシピ監修をお願いし、
私はスイーツコーディネーターとして、
商品コンセプトやパッケージ、商品名など
全体デザインを担当させていただきました。

東宇和までは、松山から車で1時間半くらい。
我々も月1で現地に足を運び、試作を繰り返し、
東宇和の皆さん、愛媛県庁農林水産部
ブランド推進課の皆さんと一緒に
プロジェクトを進めてきました。

当日は、このプロジェクトの経緯説明に始まり、
現地での試作開発風景をプロジェクターで上映、
加工部会メンバーへのインタビュー、
コンフィチュール試食、
和泉光一シェフによる実演、
「あまおとめ」生果実の試食など、もりだくさん。
「愛しのあまおとめ つぶより苺」と、「いちごみるく」。
〜えひめの手作りコンフィチュール〜

です。

ちなみに、商品のネーミングとかキャッチコピー
とかには、一定のセオリーがあります。
マーケティング畑を経ているため、そこは
ベースにありつつ、もちろん「ひらめき」も
ありだと思うのですが。

キャッチにしても、オケージョン想起形とか
ベネフィット提案形とか、いくつかのパターンが
あるので、それらを実際の言葉を当てはめて
何案か作ってみるわけです。
言葉の使い方に関しては、プロである以上、
文字が平仮名か漢字か、それひとつとっても
異なる効果など、様々なことを意識します。

東京市場ではまだあまり知られていない
「あまおとめ」のことはもちろん、
生産地の様子や、生産者の方々の苦労、
手作りの農産加工品に取り組む難しさなど、
直接話を聞いていただけたことは、
意義があったと思います。

愛媛の皆様には、買う側・食べる側の
興味関心に触れていただけたこと。
それが何よりの成果でした。
「つぶより苺」は、苺に、愛媛県産のレモンを
薄切りにして一緒に火入れしていきます。
あまおとめは、香りがあって甘さもあるのですが、
酸味にはやや欠けるため、レモンを加えることで
苺の甘さを引き立て、かつ、色が変わるのを
抑えています。

「あまおとめ」の淡く明るい紅色を残すため、
煮立たせずに、沸騰したらすぐに火を止め、
静かに寝かせる工程を繰り返します。
丸3日間かけてふっくらとシロップがしみ込んだ苺は、
大粒の宝石のようにキラキラと輝いています。

和泉シェフは、マロングラッセの作り方をヒントに、
このやり方を考案されました。

この透明度の高さは、ひたすらアクを取る、
丁寧な手作業によって実現できるもの。
火を入れるたびにアクが出てきて、
かなり手間がかかります。

苺農家さんは、苺のハイシーズンは出荷作業もあり、
とてもお忙しい。
そんな中、時に厳しいこちらからの要望に応えて、
一生懸命時間を作って試作を重ねてくださいました。

「いちごみるく」は、この「つぶより苺」と、
なめらかな舌触りのミルクコンフィチュールを
2層に重ねたもの。
やっぱり、苺の美味しさをシンプルに素直に
味わえる組み合わせは、ミルクでしょう!

好みで混ぜながら召し上がっていただきます。
個人的には、熱々トーストの上でとろかして
いただくのが好き。

牛乳と生クリームと砂糖をとろ火でひたすら煮詰めていく、
もっと煮詰めると生キャラメルができる製法ですね。

牛乳は地元・四国乳業の「夕しぼり」使用。
夕方絞った牛乳は、牛が活動した後で、
濃い成分が得られるのだそうです。
これを搾乳後24時間以内に充填した新鮮さが特長。

生クリームも、メーカーを変えただけで、
煮つまり具合が全く変わってしまったり。
充填では苺部分と混ざってしまわないよう、
でも食べる時にはスプーンで全体を
混ぜられる程度の硬さに上げたい。
これがなかなか難しかったのです。
愛媛新聞からも取材があり、早速、
2月21日の紙面に掲載していただきました。

オンラインの記事にも掲載されました。

日本農業新聞の記事

皆さんからいただいた貴重なご意見、ご感想を、
近い将来の販売スタートを目指した
最終ブラッシュアップに活かしていきたいと思います。

本当にどうもありがとうございました!