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2008年9月7日(日曜日)
[ 01:42 ] [ 花火アントルメ ]
   
2008年の花火アントルメ、今年も、自由に、様々に、
美しく美味しく作っていただきました。
ラストを飾っていただいたのは、オークウッドのスーシェフで
いらっしゃる、高橋教導シェフ。
書ききれなかった今年の軌跡を、さかのぼる形で
レビューしたいと思います。

6月24日 デフェール 安食シェフ→レポートはこちら
8月10日 アルチザン・パティシエ・イタバシ 板橋シェフ
 クロッシュ 秋山シェフ
8月18日 パティスリー タダシヤナギ八雲店 加藤シェフ
 アカシエ 興野シェフ
8月23日 ドゥー・パティスリー・カフェ 菅又シェフ
9月5日 オークウッド 高橋シェフ

皆様、本当にありがとうございました!

オークウッドに前回お伺いした際、高橋シェフが、
9月半ばに、お店をあがられるとお聞きしました。

「花火アントルメ」の企画は、そもそも、
「夏にみんなでお菓子屋さんに行こう!」というのが
根本理念であるため、実は一応、イートインのあるお店に
優先してお願いする傾向があります。

見事な花火のアントルメ、万が一にも壊れないよう、
夏の暑い最中、気を遣って持ち帰るのも大変・・。
できたら、お店でその場でいただきたい。

誕生日とかの記念のケーキって、大抵の場合、
持ち帰って家でいただきますよね。
作った方は、どんなふうに食べてもらってるのかなぁと
想像しつつも、なかなか、それをご覧になる機会がない。

アントルメを目にした時の、あの、驚き、喜び、幸せな笑顔を、
お店のその場所で皆さんに見ていただきたくて、
そして、シェフに、これはどうなってるんですか?!と
あれこれ聞きたい私達の思いをクロスさせた、
そういう意図があります。
だから、これから毎夏、ささやかにも続けていけたらと思うのです。

オークウッドでも、ぜひ作っていただきたかった。
今年、横田シェフにお願いした時に、あー、高橋シェフに、
オークウッドのラストの記念に作っていただけたらいいなぁと、
ちょっと思っていたのです。

だから、横田シェフの方から、今回は高橋さんに
作らせてもらえないかというお申し出をいただいて、
それはありがたいお話!と、とても嬉しかったのでした。

オークウッドが大好きなメンバーが集まりました。
遠くは、はるばる関西から・・。

「高橋、朝からかなり気合が入ってます。
コンクールと同じ顔をしてました。」
と、スタッフの方が笑顔で教えてくださいます。

ワクワクしながら待つ私達の前に、
高橋さんが運んできてくれたのは・・、
わぁ!すごい!と皆の視線が釘付けになります。
これはまた・・華やかで、なんて美しい!

WPTCの日本予選の時はじめ、高橋シェフというと、
飴細工のイメージが強かったですが、
あぁ、チョコレートの花ですね。
蓮のような・・夜空に咲き誇った大輪の花火を思わせる、
力強い花です。
下の方にくっついている、メタリックな球体達は、
もしかして花火の玉のイメージ?

運んでいらっしゃる際、土台のケーキがぷるぷると
ふるえるくらい、いかにもやわらかな感じで、これは・・
ピエスも本体も、イートインだからこそ可能だったスタイル。

花芯のところには、甘夏のソルベに
フランボワーズのかけらを散らしたものが。
アントルメだけれど、デセールの要素を採り入れてくださった
涼しげな演出に、皆も、ステキ〜と、うっとりです。
とけないうちに急いで撮影を〜!!

ここまで、本当に、コンクールの作品のようなピエスを
作ってくださるとは思わず・・。
これだけでも、相当な時間がかかられたのでは・・と
思われますが、さらに、高さのある土台のケーキが、
負けじと存在感を主張。どんな味なのか、気になる!

味の説明を始めてくださった高橋シェフですが、
思った以上に複雑で、途中で混乱し始めたり・・
これは・・後で中を見ながらでないと、わからないかも?

高橋シェフには、一応、今までの花火アントルメの経緯を
簡単にはお伝えしました。
昨年の履歴なども、ご覧になられたうえで、色々と
考えられたそうです。

オークウッドの皆さんは、インターネットの書き込みとか、
比較的ご覧になるのだそうで、
「お客様は、よいことはおっしゃってくださるけれど、
悪いことはおっしゃらないので・・本音が
書かれていたりするわけですから」と、別のあるスタッフの方。

きっと、違う、と思うこともあると思います。
すべてを飲み込むのは、精神的に厳しいこともあると
思うのですが、前向きでいらっしゃるなぁ・・と。

私はきっと、オークウッドの皆さんの、そういう、
やわらかでおおらかでしなやかなところが好きなんだなぁと
思います。
お店の方が美しくカットしてくださいました!拍手〜!
でも、だんだん、前屈みにお辞儀してきます。
早く食べて〜!!

すごい、こんなに何層にもなっているなんて・・!

土台は、クレームダマンド入りのタルト。
中に甘夏のピールが入っていて、微かなほろ苦さが心地よく、
香りがとてもさわやかです。

その上に、何層にもなったムース。
ふんわり、みっしりした食感のチーズのスフレ生地を1枚挟んで、
ベースは、フロマージュブランのムース。
淡い黄色が、はちみつレモンのクリーム。
そして、ジュレがとてもジューシーで美味しい!
グレープフルーツの果実を細かくほぐしたものと、
フランボワーズを細かくして散らしたものがたっぷり入っています。
作りたてのようにフレッシュで、フルーツの酸味がさわやか。
ボリュームたっぷりのサイズですが、軽くいただけてしまう!
というか、もう1切れ食べたいくらいですー。

これは・・完成までに、何度も層を重ねて
冷やし固める作業を繰り返されたはず。
それにしても、層が曲がったりすることなく、
ぴしっと綺麗に平行に決まっている・・と、
いつも学校で先生に言われていることを思い出します。

この1台のために、どんなに時間をかけてくださったのでしょう・・。
ありがとうございますという気持ちでいっぱいです。
あれっ?ソルベがちゃんと、×人数分?で登場。
・・・どう考えても10倍増くらいになったかと(笑)。

そんな細やかな気遣いもとても嬉しく、
あぁ、オークウッドらしいなぁ・・と思われるのでした。

ソルベの下には甘夏のジュレ。
んーーーーこれもまた美味しい!!

色々な要素が入っているけれど、全体にやさしくさわやかな味で
まとまっていて、温かい色彩といい、やっぱり、オークウッド
らしいケーキだなぁと思いました。

味の組み合わせも、とてもバランスがよく、
私はとても好きだったのですが、何よりさすが!と
思ったのは、食べさせていただいた温度が、どんぴしゃり。

一番美味しくいただけるタイミングを見計らって、
見事に提供していただいたような・・。
アントルメでしたが、まるで、皿盛りのデザートのようで、
横田シェフの哲学を感じさせてくださいました。

高橋シェフの、オークウッドにおける集大成で
いらしたのではないかと・・素晴らしかったです!!
そして、花火のみならず、皆さん、前後にも
デセールやケーキを追加されるのが、さすがです(笑)。
かわいい〜!と、これもまた目がキラキラしてしまう一皿。
桃フェア以来の桃のパルフェです。

ほんのりピンクの器は、チョコレートでできています。
まるで本物の桃みたい!
中には、桃のパルフェグラッセと、フレッシュの桃の
角切りをいっぱいにのせて。
下に敷いてあるのは、トマトのソルベです。

桃とトマト?!とちょっとびっくりかも知れませんが、
イタリアンで桃のパスタを出されるところって、
この組み合わせは多いかも・・。
桃の甘みにトマトの酸味。意外によく合うんですね!

夏の終わりの花火アントルメ。
とても美味しかった、にプラスして、とても楽しかったです。

高橋シェフとスタッフの皆様に笑顔でサービスしていただき、
こんなに素適なアントルメで、オークウッドで、
お菓子好きの皆さんと一緒に過ごせたこと、
今年の夏の、幸せな思い出の1つになりました。

「よい機会をいただきました。勉強になりました!」
とおっしゃってくださった高橋シェフ。
こちらこそ、本当に、どうもありがとうございました。

そして、お疲れさまでした!
あと少し、オークウッドでの日々をお過ごしになって、
また新たな世界へと羽ばたいてご活躍ください!
B食店情報
・店名 : 菓子工房オークウッド(かしこうぼうおーくうっど)
・ジャンル : スイーツ-洋菓子
・住所 : 埼玉県春日部市八丁目966ー51
・TEL : 048-760-0357
・URL : http://oakwood.ftw.jp
・定休日 : 水曜定休(火曜不定休)
・最寄り駅 : 春日部
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