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2011年4月5日(火曜日)
[ 17:38 ] [ 災害支援 ]
   
被災地にお菓子を送ることは必要とされているか?
また、実際にどのような手段を取ればよいのか?

それを自分なりに調べている時に、現地に食糧等の物資を届けている活動団体の1つとして、「セカンドハーベスト・ジャパン」(2hj)のことを教えていただきました。

「セカンドハーベスト・ジャパン」の東北地方震災支援状況報告のブログ
ツイッターアカウント(@2ndharvestjapan)でも、支援状況報告を行っていらっしゃいます。

お菓子を送付して被災地に届けていただけるかどうか問い合わせると、賞味期限や個数の目安など送る際の留意点、現地に向かうトラックの出発日程など、具体的に教えてくださいました。

被災地に支援物資を送りたい、という方は多数いらっしゃると思いますが、そのためにはノウハウもルールもあります。
現地の状況をリアルタイムで把握しているエキスパート主導で、適確に、本当に必要としている所に、必要としている物を届けられれば、と思います。

「セカンドハーベスト・ジャパン」では、今回の震災を受けて、数か所に「2hj災害対策室」を設置し、現地支援品の流通を作っています。
当初は仙台からスタートし、現在の物資輸送拠点は、宮城県/仙台市・石巻市・登米市 福島県/いわき市・新地町 岩手県/大船渡市などに増えているそうです。

また、現地で必要とされる食品、及び生活用品情報を収集し、ホームページ上で発信しています。
食品関連企業やその他企業、また全国から届く様々な支援品を預かり、緊急車両許可を得た4t貨物車(常温車、冷凍冷蔵車)2台を、現地へ日々ピストン運行をしています。
それらの物資は、現地の2hj災害対策室を通じて、支援が行き届いていない地域へ、現地福祉団体の協力のもと届けられているそうです。
私も、現場の状況を少しでも知りたいと思い、「単発で仕分けの手伝いに伺ってもいいですか」と尋ねると、ぜひ来てほしいということ。
限られた日数ではありましたが、3月下旬の2日間、物資仕分け作業に参加させていただきました。

全国から届く支援物資の仕分け作業が、土日も含めた毎日行われていました。
今後については、4月10日の週頃より、宅急便の受付と仕分け作業は、日曜日はお休みにする方向で、募集は月〜土となるそうです。
状況は常に変わっていますので、事前にお問い合わせください。

元々、ボランティアに登録している方々もいらして、その日によって人数の多寡があるので、参加希望の方は、事前に問い合わせてほしいということです。

私がお手伝いをさせていただいた2日目、3月25日に現地に向けて出発したトラックは、食品、炊き出し用品、衛生用品、毛布などを乗せ、宮城県登米市に向かいました。
東北地方への配送は、これが16便目ということでした。

仕分けの活動場所といっても、線路のガード下の、いわば外に近い場所。
辛うじて、雨除けのテントを張れるようになったということですが、一日作業していれば、かなり冷え込む状況。
それでも被災地の寒さに比べれば・・と思わずにいられませんでした。

実際に仕分けをしてみて、こういう点に留意して送ってもらえると助かる、といういくつかのポイントがわかりました。

実際の仕分け方法は、その団体によってやり方があると思います。
まずはその団体がホームページなどに掲げている、物資を送る際の諸注意を読み、守ってください。
特に、食料品については賞味期限の指定などがあるので、ご注意ください。
多くの場合、最低1ヶ月以上。より長い賞味期限を指定する団体もあります。

こちらでは、ざっと以下のような流れで仕分けをしました。
1.食品、生活用品、衛生用品、衣類、炊き出し用品といった大項目で分類スペースを区切っておく。
2.それにしたがって箱ごと、或いは中身の一部を各スペース内に置く。
3.さらに「水・お茶/米/レトルト食品・・」といった小項目で箱詰めしていく。
4.箱が一杯になったらガムテープで閉じる。
5.上蓋とサイドとに、中身がわかるように記載した紙を貼る。

<支援物資を寄付する際の留意点について>
●伝票と箱の外側両方に、中身がわかるように大きく記載する。
何も書いていないと、検討がつかないため、荷降ろししてすぐに移動できず、そこでスペースや時間を取られるのです。
荷物到着時にチェックするため、伝票にも書いてほしいのですが、伝票は保管書類として、その場で剥がしており、分類時には無い状態でした。
そのため、箱自体にもマジック等で大きく中身を書いておいていただけると助かります。
「食糧」「衛生用品」「下着」「毛布」「米」「水」「ベビーフード」など、わかりやすく。

●中身は、物理的に仕分けしておく。
箱の中身は、ビニール袋に入れるなどして、物理的に分けてあると助かります。
中身の一覧表を同梱していただけるのはありがたいのですが、実際に分かれていないと、仕分けの手間は、実はあまり変わりません。
ただし、あまりしっかりとぐるぐる巻きにしないで、簡単に開ける、ほどける程度に。
不透明な袋などに入れる場合、外側に中身を書いておいていただけると助かります。

●少量の場合、個数は省略OK。大量の場合は記載する。
何が何個、と細かい内訳を書いてある紙を同梱してくれているのは、もちろんありがたいのですが、少量の場合、他から送られてきた品物とまとめて一緒にしてしまうので、正直、数はあまり重要ではありませんでした。
100個以上といったまとまった量の場合、数がわかると役立つ可能性が高いと思います。

●食品の賞味期限は確認しておく。
食品・飲料は、賞味期限を確認します。支援物資としては4月末以降のものに絞りました。
発送時に確認しておいてほしいのはもちろんなのですが、いずれにしても再確認はします。
賞味期限の記載位置がわかりづらいこともあるので、「賞味期限OK、最短5/20」といった具合に大きくメモを書いておいてもらえると、一度確認済みなこともわかって助かると思いました。

●薬類の使用期限も確認しておく。
意外な盲点が、薬類の使用期限。切れていないか確認してお送りください。

●衣類は、男性用、女性用、子供用を分ける。
特に下着類については、最低でもこの3つのカテゴリー分けが必要です。

これ以外に、細かいことですが、
・食糧は、例えば、羊羹のように、音を立てずに食べられるものは喜ばれる。
 スナックなど、食べる時に音や匂いの出るものだと、周囲に気を使うことがある。 

といったこともあげられます。

そうそう、手作りのふりかけとか佃煮・・といったものも送られてきていました。
その気持ちはとても温かく嬉しい。
きっと、おにぎりばかりでは栄養が偏るから、手軽に摂れる蛋白源を!といった思いを込めてくださったのでしょう。
ただ、手作りの食品の寄付については、食品衛生上、一般の方からはご遠慮いただいているということです。
きちんと営業販売許可を得たお店からのものであれば、焼き菓子や、常温で日持ちが長いものについては、現在のところは受け付けていらっしゃるということです。

全国からかなりの量の支援物資が届いている。
それはとても心強いことです。
でも、それを仕分けする人手の方が不足しているなというのが率直な感想でした。
それを被災地の現地で配布する手も不足していると感じます。
避難所ではなく屋内退避の方もいらして、物資を受け取りに行けない状況の方もいる。
1軒ずつ訪問するといったことまで、なかなか手が廻らないのではないかと思います。

せっかく届いた支援物資を滞らせないためにも、まだまだ手が必要です。
私も、できることがあれば、引き続き動いていきたいと思います。

なお、写真は、ル・コルドンブルー代官山校の菓子講座教授でいらっしゃる豊長雄二氏。
3月下旬の仕分け作業、「学校がお休みで時間があるので」と、連日参加してくださっていました。
「体力はあるから力仕事で貢献できたら・・」
とおっしゃっていたとおり、さすがパティシエ!という力仕事ぶりでした。

パティシエの皆様も、それぞれ、できることを精一杯してくださっています。