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2008年2月3日(日曜日)
[ 10:17 ] [ 取材 ]
   
日本のウイスキーの歴史を紐解くと、国産ウイスキーの蒸留が始まるのは、関東大震災のあった1923年かららしい。寿屋山崎工場(現在の山崎蒸留所)の建設が始まり、モルトウイスキーの製造が開始された。今回は、サントリーが主催する「大人のためのシングルモルト&ショコラ講座」に参加してきました。ひとむは個人的にウイスキーが好きですが、なかなか料理とあわせるとなると、イメージが固定化してしまい、難しい分野と考えていました。その原因は、ウイスキーの味の違いや特徴を充分に理解していなかったからです。比較的ワインを飲む機会が多く、銘柄も覚えられるようになってきましたが、何よりもブドウの種類や産地などに興味をもつことにより、味や風味の特徴もわかりやすくなるというもの。今回の講演では、ウイスキーの味の違いと楽しみ方を勉強させていただきました。
「ウイスキーアンバサダー」の澤田嘉彦さんが説明をしてくれた。「ウイスキーアンバサダー」とは、ウイスキーの魅力やウイスキーのブランドについて語る伝道師で、育成のため、昨年からサントリーが設定した社内資格認定制度。同社営業部門から選抜された社員24名が約1年にわたって研修を受け、2007年12月14日にマスターブレンダー鳥井信吾氏からウイスキー・アンバサダー第一期生として認定を受け、講師を務める案内役。
プレゼンの最初に、水割りが出された。「まずは、飲んでみてください!」と澤田さんは言う。「論より証拠」「百聞は一飲にしかず」というか、どんな説明より、まず口に含んでもらって感じを伝える。これって、とても大切なことだと思います。言葉や写真で伝えても、受け手の感じ方は人それぞれ。しかし、「試飲」は「事実」が伝わる。話し手と聞き手の接点としての「感覚を共有」することからはじまるのです。「山崎12年」がまろやかに口の中に広がり、その香りが鼻腔をやさしく刺激してくれる。甘いバニラ香り。このウイスキーは山崎蒸留所で作られているが、原料の水も「山崎の名水」、その昔、千利休もお茶をたてていたそうだ。
「シングルモルト」と呼ばれる麦芽(モルト)を原料として作られる「モルトウイスキー」で、なおかつ、単一の蒸留所で作られた「原酒」で、ブレンドしていないものを言います。今回は、この「シングルモルト」ウイスキーの味比べということで、出されたウイスキーは、「グレンフィディック12年」、「ザ・マッカラン12年」、「ボウモア12年」、「山崎12年」、「白州12年」の5種類。ストレート、水割り、ロックで味わってみることに。

5種類のウイスキーそれぞれに特徴があり、違いを楽しむことが出来た。「ザ・マッカラン12年」、「ボウモア12年」は個性的で好き嫌いが分かれそうな感じ。一方、「山崎12年」、「白州12年」「グレンフィディック12年」は、どちらかというと「おとなしい」感じ。無難で安心して飲める。これって、なんだかそれぞれの国の国民性をあらわしているような感じがしないでもない。

もちろん「グレンフィディック12年」は、スコットランド産で「鹿の谷」という意味らしいが、世界中で愛されている。ひとむのご幼少のころには、「ジョニクロ」と呼ばれるウイスキーが高級品で珍重されていたが、そうした時代に、「世界の洋酒セット」というものを父が注文して、6本の入っている中に、この「グレンフィディック」が入っていた。三角の瓶が特徴でよく覚えている。幼少のみぎりには、味わっていないことになっているので、その中身についてはコメントできないが(爆)、フルーツ香が特徴で、軽くて飲みやすいから、一般受けするのであろうと、試飲してみて感じた。

これに近いのが「白州12年」。スモーキーな香りがあり、かつ、フルーティー。さわやかな感じが口に広がりを持たせてくれる。「幸せの扉」をノックしてドアが開いた!という感じである。(この表現だと抽象的でわからないよね。笑)。つまり、なんだかウキウキする感覚だよ!と言いたいのだ。

一方「山崎12年」は、「セルシオやクラウン」に乗ったような感じ。高級感があり、繊細で上品。美しい琥珀色には気品があり、香味が長く続き余韻を楽しめる。「飲みやすさ」=「運転しやすさ」みたいな感じがする。もちろん、「飲んだら乗るな、飲むなら乗るな」は「原酒」いや「厳守」ですから。(酔って少しオヤジが入ってきましたね・笑)。

「ボウモア」はかなり個性的な味わいで、車にたとえると「BMW」かな?マニアックな方々には愛されるかもしれない。しかし、一旦その魅力にはまってしまったら、抜け出すことができなくなりそうな感じがします。

「ザ・マッカラン」は、シェリー樽による熟成が特徴で、力強さを感じます。伝統的な作り方を守り続ける姿勢。甘く芳醇で華やかさを備えているあたりは、やはり「ベンツ」的でしょうか?

飲み比べることにより、その違いもわかります。ポイントはそこです。日本人も外の世界を知り、その個性を理解することで、自分たち日本人の良さも見えてくると思います。自分たちが求めているものは、世界が求めているものと違う部分もあります。しかし、自分たちの良さをアピールすることで、世界の多くの人たちに理解されていくこともあります。サントリーが世界の中で数々の賞を受賞している実績が、それを証明していると思います。それらの実績のように、「外を知る日本人」が増えること、そして日本のよさをアピールできること。素晴らしい日本の将来像にオーバーラップできればと願います。